将棋の手筋について

棋譜を彩る高度な技『顔面受け』

『顔面受け』のリスク 『顔面受け』は、相手の攻撃に巧みに対応する高度な技法ですが、それにはリスクが伴います。まず、防御を固めすぎると、攻撃の機会を逃してしまうことです。また、受けすぎて攻めに転じることができず、膠着状態に陥ることがあります。さらに、相手の攻撃をすべて受け止められるわけではなく、思わぬ一手で崩される可能性もあります。したがって、『顔面受け』を効果的に用いるには、攻守のバランスを慎重に見極め、適切なタイミングで活用する必要があります
将棋のルールについて

「龍王」について – 将棋の駒と成り駒の解説

「龍王」とは、将棋の駒の一種で、最も強力な駒です。成り駒であり、歩、香車、桂馬、銀将のいずれかを成らせることで誕生します。角行や飛車の成り駒である「竜馬」や「竜王」とは別物で、それらよりもさらに強力な駒です。 「龍王」は、縦、横、斜めすべてに1マスずつ動けます。また、「と金」と呼ばれる、他の駒が移動できないマスに移動できます。つまり、「龍王」は盤上のほぼすべてのマスに移動でき、敵陣に侵入して要塞を破壊したり、敵駒を一網打尽にしたりすることができます。
将棋のルールについて

棋界を飛び回る駒たち:飛車、角、香車、桂馬

香車の一方通行前にしか利かない駒 香車は、将棋の駒の中で唯一、前にしか利かない駒です。そのため、攻撃的な駒として知られています。駒を進めると利きが減っていくため、相手の駒と交換したり、相手の陣地へ深く入り込むことが目的です。 香車は、初期配置では2枚あり、敵陣への進路を塞ぐように配置されています。序盤では、相手の駒の動きを妨げたり、相手の駒を取ったりするために活用されます。中盤以降になると、香車は敵陣を突破して、相手の玉を狙う重要な駒となります。
将棋のルールについて

将棋の「遊び駒」を理解しよう

将棋の持ち駒には、「遊び駒」と呼ばれる駒がいくつかあります。遊び駒とは、盤上から駒がなくなってしまったときに補充するための駒です。持駒にする駒は、対局前に両対局者が相談して決めるのが一般的ですが、基本的には次の5種類の駒が遊び駒として用いられます。 ・歩 ・香車 ・桂馬 ・銀将 ・角行 遊び駒は、単に駒がなくなった場合の補充駒というだけでなく、対局における重要な役割を果たします。例えば、攻め込まれたときに遊び駒を打つことで、相手駒の利きを遮ったり、駒の交換を迫ったりすることができます。また、終盤では遊び駒を活用することで、詰み局面を作ることも可能です。
将棋のルールについて

将棋の中盤を理解する

-中盤とは?- 「中盤」とは、将棋の序盤と終盤の中間の段階を指します。通常、駒の損失が発生し、陣形も定まり始める頃です。中盤では、相手の駒の動きを予測し、自陣の駒を効果的に配置することが重要になります。また、相手の攻撃を防ぐこともこのフェーズの重要な目的です。序盤で築いた優位性を活かし、より有利な終盤に持ち込むための戦略を練ることが、中盤の鍵となります。
将棋のルールについて

駒柱の謎と魅力

-駒柱ができる局面の特長- 駒柱が発生しやすい局面は、特定の特徴があります。駒柱が発生する局面は、相手が自玉の中段から下段にかけて駒を展開していることが多いです。自分の自玉付近に駒が少ないと、相手玉に接近されやすくなります。また、自分の駒が相手の駒よりも少ない場合も、相手から攻めを受けやすいので、駒柱が発生しやすくなります。さらに、駒柱が発生しやすい局面としては、自分の飛車が相手の陣地深くに迫っているときなどがあります。相手の飛車を駒取りするために、自分の飛車を近づけた結果、自玉が相手の攻撃圏内に入る場合です。
将棋のルールについて

将棋の成り駒、正式な呼称と会話で用いられる呼称

成り駒の公式的な呼称とは、公式戦や対局において、成駒を特定するための正式な名称のことです。通常の駒に「成」という文字が添えられることで区別されます。例えば、歩だと「と」ですが、成歩になると「と金」となります。また、角、飛車、馬の成駒はそれぞれ「竜」、「龍」、そして「桂」と表現されます。これらの正式な呼称は、明確かつ統一された表記を確保し、競技における意思疎通を円滑にするために使用されます。
将棋のルールについて

将棋の「成り」ってどんなルール?詳しく解説

成った駒の動き 駒が成ると、元の駒の動きに加えて、「金将」の動きが可能になります。つまり、「金将」の縦横1マス前後と斜め前に1マス移動できるようになります。これは、駒の攻撃力が大幅に強化されることを意味します。さらに、成った駒は相手の駒を取るときに、「取り」ではなく「成り」を取ることができます。つまり、相手駒を自分の駒と同じ種類の駒に変換できるということです。そのため、成った駒は盤上のバランスを大きく変える重要な駒となるのです。
将棋のルールについて

将棋の「ひも」とは?知っておきたい便利なテクニック

将棋の「ひも」とは、駒と駒をつなぐ線のことで、駒の動きを制限したり、相手の駒の侵入を防ぐ役割があります。ひもは、駒が動かせるマスを限定し、盤面を仕切り分けることで、対局に戦略性と奥深さを加えます。通常、ひもは駒の動きに沿って張られ、他の駒と交差することはありません。ひもは、攻めや守りの両方で重要な役割を果たし、対局者の戦略に大きな影響を与えます。
将棋のルールについて

大将棋の知られざる世界

大将棋の盤面と駒 大将棋の盤面は巨大で、縦横15マスずつ、合計225マスあります。駒の種類も通常の将棋より圧倒的に多く、通常の将棋の駒に加えて、さらに強力な駒が多数追加されています。たとえば、「竜王」は最強の駒で、横・縦・斜めに何マスでも移動できます。また、「馬龍」は馬と竜を合わせたような駒で、縦横斜めに2マスずつ移動できます。これらの強力な駒が盤面上で激突する様は、通常の将棋とは一味違った迫力と興奮をもたらします。
将棋のルールについて

中将棋の魅力〜室町時代から続く古将棋の世界〜

中将棋とは何か?中将棋は室町時代に誕生した古将棋の一種です。通常の長将棋(将棋盤8×8マス)よりも大きな12×12マスの将棋盤を使用します。駒の数も長将棋の14種類に対して、中将棋では28種類と多く、持ち駒を盤面に戻す「駒戻り」という独特のルールが特徴です。棋力は長将棋と異なるため、中将棋の専用棋戦も開催されており、独自の戦術と戦略が編み出されています。
将棋の戦術について

将棋用語『厚い』とは?その意味とメリットを解説

「厚い」のメリット 将棋において「厚い」ことは、さまざまな利点をもたらします。まず、守備力が高くなります。駒が他の駒で守られている状態であるため、敵駒から攻撃を受けにくくなります。また、駒が密集しているため、相手の駒の動きを制限できます。さらに、「厚い」陣形は攻撃の起点になりやすいです。駒が密集しているため、相手の陣地に侵入しやすく、攻撃を仕掛けやすくなります。これらのメリットにより、「厚い」陣形は将棋において重要な概念となっているのです。
将棋の慣用句について

将棋における「成金」とは?

将棋における「成金」とは? 成金とは、将棋の駒の一つで、歩兵が最上段まで進んだときに成り、金将になることです。金将は、将棋の駒の中で最も強力な駒の一つであり、将棋盤の中央にある枡目を支配することができるため、非常に重要な駒となっています。 成金は、金将になることによって、歩兵の持ち駒を金将に交換することができます。このことは、金将を増やすことができるため、将棋の盤面を有利にすることができます。また、成金は、歩兵の持ち駒を金将に交換することで、駒の数を減らすことができます。これは、駒の数を減らすことで、将棋の盤面を単純にすることができ、将棋を有利に進めることができます。
将棋のルールについて

将棋用語『打ち換え』の解説

打ち換えの目的 将棋における打ち換えは、主に以下の目的で行われます。 * -駒の強化-駒をより強力な駒に打ち換えることで、盤面での優位性を確保できます。例えば、歩を桂馬、桂馬を銀、銀を金に打ち換えることで、相手の駒をより効率的に攻撃したり、防御することができます。 * -駒の損失の補填-相手の攻撃によって駒を失った場合、打ち換えによってその駒の損失を補填できます。盤面のバランスを保ち、有利な状況を維持するために重要です。 * -駒の移動性の向上-駒を移動性の高い駒に打ち換えることで、盤面での展開をより柔軟に行えます。例えば、歩を香車に打ち換えることで、長い距離を移動して敵陣に迫ることができます。 * -相手の攻撃の妨害-打ち換えによって相手の攻撃ルートを遮断したり、駒の動きを制限したりできます。これにより、相手の攻撃を阻止し、有利な局面を作り出すことができます。
将棋のルールについて

将棋の用語『頭』の解説

-頭の位置と動き- 将棋では、「頭」は棋盤上の一番手前に位置する3×3マスのエリアを示します。頭は、プレイヤーに対して前方に配置され、陣地を守る要衝となっています。 頭のマスには、歩、香車、桂馬が配置されます。歩は1マスずつ前に進み、香車は縦または横方向に何マスでも移動可能で、桂馬は飛び駒で「の」の字の形に動きます。これらの駒は、相手の駒を攻撃したり、陣地の防御に使われます。 また、頭の後ろに配置される2×3マスのエリアは「二段目」と呼ばれています。二段目には、角行、飛車、金将が配置されます。これらの駒はより長い距離を移動することができる強力な駒で、頭を守るために配置されます。
将棋のルールについて

将棋の要諦「筋」を極める

筋の利きとは、相手の駒の働きを阻害して、自軍の駒の動きを制約から解放することを指します。筋を利かせることで、相手に脅威を与えたり、自由を制限したりすることができます。たとえば、相手の飛車や角が動く範囲内に自軍の駒を配置することで、それらの駒の動きを妨げ、自軍の駒がより自由に動けるようになります。筋を利かせることは、攻めだけでなく守りの面でも重要です。相手の駒の働きを弱めることで、自軍の駒の安全を守ることができるのです。
その他の用語

錦旗:将棋の用語と書体

錦旗とは、将棋の世界において特殊な駒の動きを指す用語です。通常、駒は縦、横、または斜めに1マスずつ動きますが、錦旗の駒は、特殊な勝利条件を満たした場合に、反対側まで瞬時に移動することができます。 錦旗の特殊勝利条件は、敵陣の最奥列まで自駒を進めることです。これを「金開き」と呼びます。金開きを達成すると、最後に動いた駒が錦旗となります。錦旗は、どんな駒とでも交換可能で、敵陣の奥深くまで一気に侵攻することができるようになります。
その他の用語

盛り上げ駒で将棋を彩る

盛り上げ駒とは、将棋の駒の上部に装飾を施した駒のことです。駒の頭の部分に金箔や漆を塗ったり、彫刻を施したりして、華やかな外観に仕上げられています。盛り上げ駒は、通常の木製の駒よりも重く、駒同士がぶつかったときの音が大きくなります。そのため、将棋をより華やかでエキサイティングなものにする効果があります。盛り上げ駒は、主に将棋の大会やイベントで使用されますが、家庭で将棋を楽しむ人も、盛り上げ駒を使用することがあります。 盛り上げ駒は、将棋の駒に装飾を施すことで、駒の美しさや価値を高めたものです。盛り上げ駒は、将棋の駒に金箔や漆を塗ったり、彫刻を施したりして、華やかな外観に仕上げられています。盛り上げ駒は、通常の木製の駒よりも重く、駒同士がぶつかったときの音が大きくなります。そのため、将棋をより華やかでエキサイティングなものにする効果があります。
将棋のルールについて

将棋の駒の『尻』の意味と重要性

将棋における駒の「尻」は、相手の駒を取る際や自駒を守る際に重要な役割を果たします。駒の「尻」とは、駒の文字が刻印されていない方の端のことです。将棋のルールでは、駒は「尻」の方向にしか動かすことができません。 この「尻」の向きが重要になるのは、駒同士が衝突した際です。例えば、歩と歩が衝突した場合、「尻」が向かい合っている場合は双方が駒を取ることができますが、「尻」が同じ方向を向いている場合はどちらの駒も動けません。
将棋の戦術について

将棋の必殺技「両王手」とは?

両王手の解説必殺の一撃 将棋における必殺技の「両王手」は、相手の王様に対して同時に二つの王手をかけ、チェックメイトに追い込む戦法です。両王手が決まる条件は厳しく、以下の3つを満たす必要があります。 1. 相手の王様が2つの駒から同時に王手されていること 2. 相手の王様が逃げられないこと(駒で取られるか詰んでいること) 3. 自玉に王手がされていないこと(自玉が安全であること) これらの条件が揃うと、相手は王手を回避できず、敗北が決まります。両王手が決まる局面は非常にまれですが、出現すれば将棋界に衝撃が走ります。
将棋のルールについて

将棋の『駒』って?役割や動きを紹介

駒の種類と役割 将棋の駒はそれぞれ独自の役割と動きを持ち、試合の展開に影響を及ぼします。駒の種類は全部で8種類あり、両対局者で同じ駒が16枚ずつあります。 * 前に1マスずつしか進めず、取るときは斜め前に1マス。他の駒に囲まれると動けなくなります。 * 斜め前に2マス進み、その先は横に1マス進みます。駒跳びができ、他の駒に囲まれても動けます。 * 香車前に何マスでも進めます。他の駒を飛び越すことはできません。 * 銀将斜め前に1マス、または横に1マス進めます。駒跳びができ、囲まれても動けます。 * 角行斜めにならびに何マスでも進めます。駒跳びはできません。 * 飛車横にまたは縦に何マスでも進めます。駒跳びはできません。 * 金将横にまたは縦に1マスずつ進めます。駒跳びはできますが、後ろに下がることができません。 * 玉将横にまたは縦に1マスずつ進めます。相手の駒に近づくと詰みとなり、負けになります。
その他の用語

彫駒の世界 – 将棋の駒における芸術

彫駒の世界においては、その種類は多種多様である。最も一般的なものは「平駒」で、文字や記号が彫られた平たい駒だ。次に「彫駒」があり、駒の表面に立体的な彫刻を施すことで、さまざまな図柄や動物を表現する。さらに「象牙駒」は、その名が示すように象牙を材料とする駒で、高級感と耐久性で知られる。また、「根付駒」は、小さいながらも細やかな彫刻を施した小ぶりな駒で、キーホルダーやアクセサリーとして使われることが多い。
将棋のルールについて

壮大な棋戦「天竺大将棋」

壮大な棋戦「天竺大将棋」の舞台となるのは、9×9マスで構成された盤面です。駒の種類は、将棋のそれと同様に「歩」「香」「桂」「銀」「金」「角」「飛」「玉」があります。さらに、「天竺」ならではの駒として、「龍王」「龍馬」「麒麟」「鳳凰」を加えた14種類が使用されます。 天竺大将棋は、お互いの陣地の中央に配置された「玉」を相手に取らせることで勝利となります。駒の動きは将棋とは若干異なり、「龍王」は縦横斜め自由自在に動けるなど、より広範な動きが許されています。また、駒同士が衝突した場合、より格下の駒が打ち取られる「駒落ち」のルールが存在します。
将棋のルールについて

将棋の駒箱『平箱』の魅力

平箱の特徴は、その形状と素材のシンプルさにあります。先述のと arraり、長方形の箱形で、蓋はスライド式になっています。素材は、伝統的にはが使用されており、その経年劣化の美しさと、虫害への耐性が重宝されてきました。桐は軽量で断熱性も高く、将棋の駒を湿気や衝撃から守る役割を果たしています。また、平箱の蓋には、駒を収めるための仕切りの溝が刻まれていて、駒を整然と配置することができます。