将棋の「離れ駒」とは?仕組みと活用法
離れ駒を発生させる代表的な例として挙げられるのは、「駒落ち」の局面です。駒落ちとは、ハンディキャップとして一方が対局開始時に駒を設置せず、駒数や駒の種類で差をつけながら対戦するルールです。このような局面では、駒落ちしている側は持ち駒を駒落ちされた駒で補うため、駒切れ(相手の駒をすべて取ってしまうこと)を起こしやすくなります。その結果、離れ駒が発生しやすくなります。
また、「振り飛車」戦法も離れ駒を発生させる要因です。振り飛車戦法では、飛車を自陣から離れた筋に振り、中間地点から相手の陣地に攻め込みます。この過程で、飛車を囲わずに展開することが多く、離れ駒が発生しやすい状況になります。
さらに、「居飛車」の戦法でも離れ駒が発生することがあります。居飛車は一般的に飛車以外の駒を囲って陣形を整えますが、激しい攻防の末に囲いが崩れると、離れ駒が発生する場合があります。