陣形

将棋の戦術について

知って得する!将棋の陣形「金開き」

金開きの特徴と狙い 金開きとは、将棋の陣形の一つで、自陣の金将を2枚横に開いて対峙させるのが特徴です。この陣形では、金将が他の駒を遮ることなく自由に動けます。そのため、飛車や角などの長距離駒を効果的に活用できます。また、金将が横一直線に並んでいるので、横からの攻撃に強く、相手の駒の進路を妨げることができます。金開きには、敵の飛車や角を封じ込めて攻めを防ぐ狙いや、自陣の攻撃をより強力にする狙いがあります。
将棋の戦術について

将棋の用語『手待ち』とは?有効な指し手がなく、相手の応手を待つ状態

手待ちのメリットとしては、相手の動向を伺って最善の応手を選択できる点が挙げられます。相手の駒の動きや狙いを観察することで、より効果的な手を打つことができます。また、手待ちをすることで相手の時間を消費させ、自分の時間を有効に使うことができます。 逆に手待ちのデメリットとしては、相手が攻勢に出た場合に受け身になりがちになる点が挙げられます。手待ちをしている間、相手は駒を進めたり攻撃の準備をしたりできます。また、手待ちが長引くと、相手の攻勢がさらに激しくなる可能性があります。そのため、手待ちをするときは、相手の動向を厳しく監視し、必要に応じて臨機応変に対応する必要があります。
将棋の序盤について

将棋用語『陣形・戦法の隠語』

居飛穴(いびしゃあなぐま) 居飛穴は、居飛車(いびしゃ)が序盤から雁木(がんぎ)に組んだ陣形です。雁木とは、二段目の桂馬と香車によって角道と飛車道を塞ぎ、囲いとする形です。居飛穴では、この雁木に陣取り、居飛車穴熊と名付けられました。 居飛穴は、陣頭指揮を司どる金銀を堅く組み、相手玉の攻め筋を遮断します。また、桂馬(けいま)が飛車道を利かせていて、接近してくる相手の駒を牽制することができます。居飛穴は堅固な受けで知られ、なかなか崩すことができません。 しかし、居飛穴には弱点もあります。それは、歩(ふ)を多く消費するため、攻めに転じた際に駒不足になりやすいことと、玉が雁木に囲われているため、相手からの急襲を受けやすいことです。一方、居飛穴は序盤から安定した陣形を築くことができ、攻め駒の損失も少ないので、初心者のうちは使い勝手の良い陣形といえます。
将棋の手筋について

将棋の「垂らす」とは?その狙いと使い方を解説

将棋において、「垂らす」とは、駒を手前の列に動かすことによって、次の行動を有利にする戦略です。この戦略の主な狙いは、以下の4つです。 * 駒の活用範囲を広げる駒を手前の列に移動させると、その駒が活用できる範囲が拡大し、盤面での選択肢が増えます。 * 相手の攻撃範囲を制限する駒を手前の列に動かすことで、相手の駒の攻撃範囲を狭くし、脅威を減らすことができます。 * 守備を固める垂らした駒は、自分の駒の守備を固め、相手の攻撃から自駒を守るのに役立ちます。 * 相手の動きを誘導する駒を垂らすことで、相手の駒の動きを誘導し、有利な局面に持ち込むことができます。
将棋のルールについて

将棋の用語とその呼称

-対局者の名前やタイトルによる呼称- 将棋において、対局者同士の呼称は、彼らの名前やタイトルによって異なります。 公式な対局では、対局者が持つタイトルによって呼称されます。タイトル保持者は、「名人」「竜王」「棋王」など、それぞれのタイトルの名で呼ばれます。 ただし、タイトルを持っていない棋士同士の対局では、名前で呼び合います。名人戦や竜王戦などのタイトル戦で戦う場合には、タイトル保持者も相手棋士を名前で呼びます。また、対局が始まる前に互いに「先生」と呼び合うこともあります。
将棋の手筋について

将棋で知る『歩内銀』の秘密

-歩内銀とは?- 歩内銀とは、将棋において、歩の上に銀将を打つ戦法のことです。囲いを固めるために使用され、敵の攻撃から玉将を守る役割を果たします。歩内銀は、相掛かりや角換わりなどの、多くの戦法で活用されます。 歩内銀を打つメリットは、囲いがしっかりするだけでなく、銀将の攻撃力も高まることです。銀将は、斜め前に1マスずつ移動できるため、敵陣深くに侵入して相手を脅かすことができます。また、歩内銀は、相手の角打ちに対して、歩で受け止められるので、角の効きを制限することができます。
将棋の手筋について

将棋の「組む」とは?攻め守りの要を知ろう

-組む際のポイント- 将棋において「組む」とは、駒を連携させて陣形を構築することを指します。組むことで、駒の動きを制約し、相手の攻撃を封じたり、自らの攻撃に勢いを加えたりすることができます。組む際には、以下の点を考慮することが重要です。 まず、駒の連携性を重視しましょう。駒が隣接していたり、斜めに支え合っていたりすることで、守りが強化され、攻撃の選択肢が広がります。また、駒の強弱を意識しましょう。弱い駒を強力な駒で支えることで、全体の防御力を向上させることができます。さらに、相手からの攻撃を防ぐ手段を確保しましょう。飛車や角行などの長距離攻撃を受けにくい位置に駒を配置したり、駒を複数重ねて守ったりすることで、相手の攻撃を最小限に抑えることができます。
将棋の戦術について

将棋のバランスとは?

穴熊囲いは、将棋で囲いを固める際に用いられる戦術の一つです。この囲いは、角落の駒を中央に引き寄せることで、外側から攻撃を受けにくくしています。穴熊囲いを採用することで、相手からのアタックを最小限に抑え、堅実な守りを築くことができます。 穴熊囲いの特徴は、駒が密集して配置されているため、攻め駒を投入しづらく、簡単に駒損を被るリスクが低くなります。そのため、持久戦や相居飛車戦などで、相手に対抗して粘り強く戦うのに適しています。また、角は引き寄せられていますが、中央から前方や斜めに利くため、攻撃力も一定程度確保できます。
将棋の手筋について

自陣飛車の意味と使い方

-自陣飛車の基本的な意味- 自陣飛車は、将棋において自軍の陣営内に位置する飛車のことを指します。飛車は盤面を縦横に自由に動き回れる強力な駒ですが、自陣飛車は敵陣に深く入り込んで戦うようなものではありません。主に以下の役割を果たします。 * 自陣の守り飛車は相手の歩や駒を遠距離から攻撃することができるため、自陣の前線を支えることができます。 * 敵駒へのけん制自陣飛車は相手にとって脅威となり、不必要な移動を抑制したり、特定のマスを封鎖したりすることができます。 * 相手の攻め駒への応対飛車は相手の攻め駒(角や飛車など)を牽制したり、攻撃したりすることで、相手の攻めを鈍化させることができます。
将棋の手筋について

将棋用語『いじる』徹底解説!

いじる」とは、将棋において駒を戦わせて打ち取る、あるいは駒を取られたりして形勢を損なうことを意味する用語です。駒同士を戦わせることで相手の駒を打ち取ることを「取れるいじる」、逆に自分の駒が取られることを「取られるいじる」といいます。「いじる」は、駒の形状や動きに応じてさまざまな種類があり、適切に使用することで相手を追い詰めたり、守備を固めたりできます。
将棋の序盤について

将棋の「打診する」を徹底解説

「打診する」の手順 「打診する」は、将棋において、相手の駒に自身の駒を近づけて、相手の駒の動きを制限または排除する手筋です。この手筋を実行するには、以下の手順に従います。 1. -駒を近づける- まず、相手の駒の近くに自駒を移動させます。このとき、相手の駒をハシラ(盤の端)や利き筋(相手方の駒の移動範囲)に沿って配置すると、相手の駒の動きをより効果的に制限できます。 2. -打診する駒を選択- 打診する駒は、相手の駒を移動させたり、駒を取ったりできる駒でなければなりません。歩兵、香車、桂馬など、自由に動ける駒が適しています。 3. -相手の駒を打診- 打診する駒を相手の駒に隣接させて、相手の駒の動きを制限または排除します。打診された駒は、その後、相手が自駒を打って取り除くか、別の場所に移動させるまで、移動できなくなります。 「打診する」は、相手の攻めを牽制したり、自軍の駒の動きを確保したりするための重要な手筋です。適切に「打診する」ことで、有利なポジションを築き、勝利に近づけることができます。
将棋のルールについて

将棋の『先後同型』とは?意味と実例をわかりやすく

将棋における先後同型とは、先手が指した手をそのまま後手が「同」の形で指し返すことを指します。これを繰り返すことで、同じ局面が何度も続ることになります。将棋のルールでは、同一局面が4回連続発生すると「千日手」となって引き分けとなります。先後同型は、この千日手を狙って仕掛ける戦術の一つです。