袖飛車とは?居飛車の変化球
袖飛車とは、居飛車戦における戦法の一つです。居飛車では通常、飛車を7筋に振って構えますが、袖飛車は飛車を8筋に振って構えるのが特徴です。主に角換わりや矢倉などの局面で採用され、8筋の歩を積極的に突いて相手の飛車先を狙うのが基本的な狙いです。
居飛車の戦法の中では変化球の位置づけで、相手を驚かせたり、ペースを崩したりすることを目的として採用されます。しかし、飛車を8筋に振ることで飛車先が狙われやすくなるため、リスクも伴います。そのため、袖飛車は読みの深い棋士によって指されることが多く、単なる居飛車の奇襲戦法というよりは、相手との駆け引きや心理戦も重要な戦法と言えます。