将棋の用語「遠い」
-玉が遠いことの意義-
将棋で「玉が遠い」とは、自玉が敵陣に深く入り、自陣からの支援が得にくい状態を指します。玉が遠いことで、相手の攻撃を受けやすくなります。これは、敵の駒が玉に直接迫ったり、周辺を囲んで逃げ道を塞いだりするからです。
玉が遠いことは、攻め駒にもなりにくいという点で大きなデメリットとなります。自陣から離れすぎているため、敵陣に深く侵入して相手の駒を攻撃することが困難になります。また、自陣の守備も手薄になり、敵の攻撃を受けやすくなります。
そのため、将棋では玉を遠くに出すことは原則として避けるべきです。玉が遠い状態になると、攻めも守りも不利になり、敗勢に陥る可能性が高まります。ただし、自陣を守りながら相手陣に迫り、敵玉を狙う「遠見の構え」などの特殊な戦法では、あえて玉を遠くに出すこともあります。