将棋の『暴れる』ってどんな手?
将棋の『暴れる』とは、相手の駒を質駒(相手の駒より価値の高い駒)で取らずに捨て駒で取るという戦術です。一見、駒損をしてしまう不利な手のように思えますが、『暴れる』にはメリットがいくつかあります。
まず、相手を牽制できます。質駒で取られそうな駒を捨て駒で奪うことで、相手の駒の動きを制限できます。これにより、攻めを緩めたり、自分の駒の防衛を固めたりすることができます。
また、駒の交換を避けられます。質駒で相手の駒を取ると、相手も自分の駒で取り返して駒の交換が行われます。しかし、『暴れる』ことで駒の交換を避けられるため、駒損をしなくて済みます。
さらに、駒が前進できます。捨て駒で相手の駒を取ることで、その駒がいたマスに自分の駒を進めることができます。これにより、陣形を押し上げたり、決め手を迫ったりすることができます。