囲碁の用語「橘中之仙」の由来と意味
囲碁の用語「橘中之仙」の由来は、中国の故事に由来しています。
古代中国の橘州(現在の湖南省長沙市)に、優れた技芸を持った囲碁の達人がいました。この達人が橘の木の下で囲碁を打っているとき、突然、木から一羽の仙女が現れました。仙女は達人の腕前に感銘を受け、一局対局することに。しかし、達人は仙女のあまりの強さに完敗してしまいます。
仙女は達人に「あなたには才能はあるが、修行が足りない」と告げ、姿を消したそうです。この故事から、「橘中之仙」という言葉が生まれました。これは、囲碁の優れた技芸を備えた者のことを指し、同時にさらなる向上心と努力を促す言葉ともなっています。