将棋の用語「実力制名人」の意味と歴史
-名人戦の変遷-
将棋界最高峰の棋戦である名人戦は、長い歴史の中で変遷を遂げてきた。
当初、名人戦は江戸時代に「名人」の称号を持つ棋士が他流派の棋士と対局して腕を競うものであった。しかし、明治時代末期に順位戦制度が導入されると、名人戦もこれに準拠するようになる。
1947年には全日本選手権名人戦が創設され、全棋士が参加できるようになった。その後、1950年に名人位が創設され、毎年開催される名人戦の優勝者に授与されるようになった。
1980年代に入ると、名人戦はタイトル戦の最上位に位置づけられ、他のタイトル戦の優勝者が挑戦者となる方式に改められた。現在でも、名人戦は将棋界の中で最も権威ある棋戦の一つであり続けている。