指し手

将棋の慣用句について

将棋用語『軽い』の意味と使い方

『軽い』指し手の特徴 「軽い」指し手の主な特徴は、急戦調で攻撃的に指す点にあります。相手の陣形が整わないうちに攻め込み、一気に駒を獲得または陣形を乱すことを狙います。また、駒の損得を重視せず、機動性や攻め駒の展開を優先する傾向があります。このため、相手の守備が薄い箇所を素早く察知し、わずかな隙を逃さず攻め込むことができます。さらに、「軽い」指し手では、受けの手段が軽視されがちです。自陣の駒の安全よりも攻撃を優先するため、カウンターを受けると脆く崩れてしまう場合もあります。
将棋の慣用句について

将棋用語『キツイ』の解説と使い方

将棋用語「キツイ」の基本的な意味 将棋の術語「キツイ」は、局面が厳しいことを表します。具体的には、自玉の周りが攻め込まれていて、すぐに詰まされる可能性がある状態を指します。相手がこちらの玉に直接襲いかかってくるだけでなく、こちらの駒を効きにくい位置に縛り付けたり、自玉の逃げ道を塞いだりして、逃げ道を制限するような攻めが「キツイ」と表現されます。また、こちらの玉だけでなく、重要な駒が狙われていたり、駒の損失が大きかったりする場合にも「キツイ」が使われます。
将棋の慣用句について

早見えが将棋を強くする

早見えとは、将棋において、盤上の局面を素早くかつ正確に把握することです。これは、駒の配置を瞬時に認識し、それぞれの駒の機能や制約を理解することを意味します。早見えを習得することで、プレーヤーはより早く、より効果的な手を発見することができ、相手の動きをより早く予測することができます。さらに、早見えは将棋の戦略的思考の基礎を形成します。盤上の局面を正確に理解することで、プレーヤーは適切な作戦を策定し、技術的な問題に対処することができます。
将棋の慣用句について

将棋の用語『ほっとく』の意味とは?

「手抜き」と類似していると思われる「ほっとく」ですが、実は根本的な違いがあります。「手抜き」は、本来やるべき作業を省いたり、いい加減に済ませたりすることを指します。一方、「ほっとく」は、相手が現在困窮している状況に対して、あえて手を差し伸べずに見守ることを意味しています。この違いは、「ほっとく」には、相手に自力で問題を解決させるという意味合いがあるという点からも明らかです。
将棋のルールについて

将棋における符号とは何か?

-符号の基本的な仕組み- 将棋の符号は、「駒の種類・移動方向・移動先」を表す短い文字列です。駒の種類は「歩」「香」「桂」「銀」「金」「角」「飛」「玉」の8種類で、それぞれ「P」「L」「N」「S」「G」「B」「R」「K」で表されます。移動方向は「前」「右」「左」「上」「下」「斜め前」の6方向で、それぞれ「f」「r」「l」「u」「d」「su」で表されます。移動先は、盤上の座標(升目)を示す1〜9の数字とアルファベット「a」〜「i」の組み合わせで表されます。 例えば、「Pf5」という符号は「歩が前に5番目の升目へ移動する」ことを表します。また、「Ng10」という符号は「桂が斜め前に10番目の升目へ移動する」ことを表します。移動先が同じ場合でも、移動方向が異なると符号も異なります。例えば、「Pb8」は「歩が前に8番目の升目へ移動する」ことを表し、「Pl8」は「歩が左に8番目の升目へ移動する」ことを表します。
将棋のルールについて

将棋界の華、読み上げ

将棋界の華、読み上げ 読み上げは、将棋において、対局の進行に合わせて一手ずつ読み上げる習慣です。対局者の思考プロセスを観客に共有し、対局の臨場感を高める役割を果たします。 読み上げの歴史 読み上げの起源は古く、江戸時代初期の天明年間(1781-1789年頃)にまで遡ります。当時は、対局の記録を残すために手書きによる「将棋指方帳」が作成されていましたが、その傍らに一手ずつの解説が添えられるようになりました。これが読み上げの始まりとされています。
将棋のルールについて

将棋の用語「半分返し」の仕組みと戦略

半分返し」とは、将棋で先手が後手の駒を取った際に、その駒を相手に返すことができるルールです。これは、先手が後手の駒を取ることによって得たテンポを返すことで、後手が駒を取り返す機会を作ったり、詰みを回避したりすることを目的としています。 基本的な考え方としては、先手が後手の駒を取っても、その駒をすぐに駒得にするのではなく、一度返して相手に駒の取り返しを促し、その隙に有利な局面を作ることを目指します。例えば、先手が角を取っても、すぐに角を打って駒得にするのではなく、まずは角を返して後手に角取りを迫り、後手が角取りを防ぐのに忙殺している間に、別の駒を進めて有利にすることができます。
将棋の用語について

切れ模様とは?なりかけの手詰まり状態

切れ模様とは、囲碁において、盤面が詰まりかけている状態を指します。両者が互角に張り合って、どちらかが優位に立つためのきっかけを待つような局面です。この状態になると、一手に数分かかるようなじっくりした検討を要し、局面の微妙なバランスを崩さないよう慎重な手番が求められます。切れ模様を制した側は優位を握り、逆転のチャンスを得ることができます。そのため、切れ模様をどう捌くかが、勝敗を分ける重要な戦略になります。
将棋の戦術について

将棋用語「見える」を極める

見える力を鍛えるための方法」として、以下に示す実践的な方法を駆使することで、将棋の「見える」力を向上させることができます。 まず、「詰将棋」に取り組むことで、局面を瞬時に判断し、詰めのパターンを認識する力が養われます。また、「手筋」の勉強を通じて、定石や典型的な手順を理解することで、盤面上の機会をより正確に把握できるようになります。さらに、「詰将棋大会」に出場したり、有段者との「指導対局」を行うことで、実践的な経験を積み、プレッシャー下でも「見える」力を発揮するための精神力を養うことができます。
将棋の手筋について

将棋の醍醐味、新手とは?

将棋において、新手とは、既存の定跡とは異なる斬新な指し手を指します。そのメリットは、相手を驚かせたり、予想外の展開を招いたりすることで優位に立てる可能性があることです。また、研究や分析を深めるモチベーションを高め、将棋の理解が深まります。 一方で、新手にはデメリットも伴います。それは、従来の定跡を逸脱するため、失敗のリスクが高くなることです。また、準備が不十分な新手は、返り討ちに遭う危険性もあります。そのため、新手を指す際には、そのメリットとデメリットを慎重に検討することが重要です。
将棋の戦術について

将棋の「枝分かれ」の意味と使い方

枝分かれとは何か 将棋において「枝分かれ」とは、ある局面で複数の候補手が存在し、それぞれが異なる展開につながることを指します。つまり、局面の進行に伴って、盤上の状況が分岐していく現象のことです。将棋の対局では、局面のたびにいくつかの選択肢が生まれ、それぞれが異なる結果を招きます。このため、プレイヤーは慎重に次の一手を考慮し、局面で最も有望な候補手を選択することが重要になります。
将棋のルールについて

「ノータイム」とは?将棋初心者必見の用語解説

-「ノータイムとは何か?」- 将棋において、「ノータイム」とは、持ち時間を使用せずに一手を指すことを指します。これは、明らかに最善の一手と確信しているか、あるいは相手が待っているため時間を使う必要がない場合などに使用されます。ノータイムは効果的な戦術となり得ますが、自信がなくリスクを犯す可能性がある場合には避けるべきです。また、ノータイムは相手を混乱させたり、プレッシャーを与えたりする心理的要素も伴います。