味消しとは?将棋で早く動くと負ける理由
味消しとは、将棋において、序盤に駒を早く動かしすぎると、相手の対応が容易になり、自分が不利になることを指します。このため、序盤では駒を動かすのを控えめにして、じっくりと構えて様子を見る必要があるのです。
この言葉の由来は、古くから将棋の戦法の一つとしてあった「一手損角換わり」という戦法にあります。この戦法では、後手が角交換をした後に、先手がすぐに桂馬を上がることで、後手に駒得をさせてしまいます。これを「桂損角換わり」と呼び、後手が一手損をしたことを示す言葉として「味消し」が使われるようになったのです。