名人位

将棋の競技について

推薦制名人と実力制名人位

江戸時代の家元制と推薦制 江戸時代には、芸事や学問の伝授において、家元制が盛んでした。これは、特定の流派や家系の当主が、伝統技芸の継承と伝授を独占する仕組みです。家元は、弟子に秘伝を授ける代わりに、彼らの芸事の質を管理し、その名声を高める役割を担っていました。 一方、江戸中期以降には、推薦制と呼ばれる、新たな仕組みが生まれました。これは、家元制とは異なり、流派や家系に属さない芸人や学者が、優秀な人物を推薦することで、その名声を高める制度です。推薦された人物は、家元と同じような権威を持ち、弟子を育成し、芸事の普及に努めました。 この推薦制は、家元制の閉鎖性を打破し、才能ある人物が活躍する場を広げました。また、芸事の質の向上にもつながり、江戸時代の文化の繁栄に貢献しました。
将棋の競技について

将棋の用語『A級』について

将棋の用語「A級」について A級とは、将棋の棋士のランクを表す用語であり、最高位である九段棋士のうち、タイトルホルダーを保持している棋士、もしくはタイトル戦に出場したことがある棋士など、一定の基準を満たした棋士が在籍するクラスのことです。 A級棋士は、将棋界のトップ棋士とみなされており、毎年開催される竜王戦、名人戦、王位戦、棋王戦、王将戦の5つのタイトル戦に出場することができます。また、A級棋士は、順位戦の成績に応じて、名人戦の挑戦者を決めるリーグ戦である順位戦A級に参加することができます。 A級の棋士は、毎年行われる順位戦で上位に入賞することで昇級することができます。 順位戦は、棋士がそれぞれ一定のクラスに所属し、対局を行い、成績に応じて昇降級を行うものです。A級の棋士が、順位戦で上位入賞を果たした場合には、最高位である九段に昇段することができます。また、A級の棋士が、タイトル戦で優勝した場合には、そのタイトルを保持することになります。