囲碁の用語「先番」の意味
-先番の起源-
囲碁の先番という用語の起源は、中国の春秋時代にまで遡ることができます。当時、囲碁は「烏鷺(うろ)」と呼ばれ、簡単な盤上で石を置いたり取ったりするゲームとして楽しまれていました。このゲームでは、先手となるプレイヤーが有利であることが認識されており、この有利性を「先手(さきで)」と呼びました。
その後、囲碁が現在の19路盤に移行すると、先手の有利性はさらに大きくなりました。そのため、先手に優位を与えるルールとして先番が採用されました。先番は、先手となるプレイヤーが最初に石を置ける権利を指します。この権利を与えることで、先手は石の配置でより有利な位置を確保することができ、ゲームの展開に影響を与えます。