将棋の九段・九段戦とは?
将棋界で最高峰のタイトルとされる九段。その由来と歴史は古く、室町時代にまでさかのぼります。九段とは、将棋の棋士の位の中で最上位の段位を指します。将棋が成立してから間もなく、強い棋士に対して段位が与えられるようになりました。当初は八段までしかなく、最上位の八段棋士は「名人」と呼ばれていました。
時代が下ると、名人よりもさらに強い棋士が登場します。そこで、1612年(慶長17年)に名人より上位の段位として九段が創設されました。初代九段には、当時最強の棋士として名高い本因坊算砂が就いています。九段は以降、名人よりも高い権威を持つ段位として扱われ、将棋界における最高の栄誉とされてきました。