正倉院の碁盤:日本最古の碁盤
木画紫檀棊局の特徴
正倉院に収蔵されている木画紫檀棊局は、日本最古の現存する碁盤とされています。紫檀材を使用したもので、棊(こま)と呼ばれる碁石を入れるための容器が四隅に取り付けられているのが特徴です。碁盤の表面には、中国の唐代に流行した花鳥文様が緻密に描かれています。
また、この碁盤は片開き式になっており、折り畳んで持ち運ぶことが可能です。中央に仕切りがあり、碁石や碁笥を収納することができる構造になっています。この碁盤は、平安時代の貴族の間で珍重され、遊び道具というだけでなく、工芸品としても高い評価を受けていました。