囲碁の奥義、「十九間ぶっ通し」とは?
「十九間ぶっ通し」とは、囲碁の基本定石の一つで、文字通り「19間(目)をぶっ通しで埋める」ことを意味します。中央に発生する攻防を制する強力な定石であり、単独で形勢を大きく好転させることも少なくありません。
この定石が生まれた経緯は諸説ありますが、有力なのは、江戸時代に京都の棋士たちが対局の序盤で「19間をぶっ通し」たことが起源だと言われています。当時は盤面を「4分の1」に分割する打法が主流でしたが、これを破る画期的な定石として注目を集めました。