ふんどしの桂を極めよう!
「ふんどしの桂」とは、江戸時代後期に考案された趣向ある結髪法です。髪全体をふんどしの形のように結い上げ、両脇を垂らして帯を締めたような趣向を凝らしています。当時の流行であった相撲を模した遊び「相撲遊び」で用いられ、力強さと勇ましさを表現していたと言われています。結髪にあたっては、丈の長い黒髪が用いられ、後ろ髪から順番に髷を結い上げていきます。髷を結う際、髪を「餅返し」という道具を使って念入りにねじり上げ、束ねた髪を固定させることで、ふんどしの輪郭を形作ります。また、髪を結い上げる過程で、額や鬢の部分に髪飾りを添えるのが特徴です。