将棋の用語『紛れる』とは?意味と使いどころを解説

将棋の用語『紛れる』とは?意味と使いどころを解説

将棋と囲碁が大好き

将棋の用語『紛れる』の意味を教えてください。

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局面が複雑になり、形勢判断が難しくなることです。特に、形勢差があったにも関わらず、その差がなくなってきた場合に使われることが多いです。

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つまり、均衡状態に戻るような状況ですね。

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そうです。均衡状態になって、どのくらい将来的に差があるのかが判断しづらくなることを指します。

紛れるとは。

将棋では、「紛れる」とは、局面が複雑になり、勝負の行方を判断するのが難しくなる状態のこと。特に、これまで形勢に差があったのに、その差がなくなって膠着状態になった場合に用いられることが多い。

『紛れる』の意味と由来

『紛れる』の意味と由来

「紛れる」とは、将棋用語で、局面が複雑に入り組んで、どちらが有利かわかりにくくなる状態を指します。「紛糾」「迷局」「錯綜」などの類義語があります。

この言葉の由来は諸説ありますが、一説によると、鎌倉時代に成立した古い将棋書『将棋大将譜』に「紛乱すなり」という表現があることから、平安時代末期にはすでに「紛れる」という言葉が使われていたと考えられています。また、相手を混乱させるような局面を作るという意味で、戦(いくさ・いくさば)から派生したとする説もあります。

『紛れる』が生じる原因

『紛れる』が生じる原因

『紛れる』が生じる原因

「紛れる」が生じる原因は、主に次の2つです。1つ目は、駒の取り合いが複雑になることです。将棋では、複数の駒が同時に取られ合う「不成」や「成り合い」と呼ばれる状況が発生します。この時、駒の移動順序やタイミングによって、どちらの駒が先に取られるかが異なり、局勢が大きく変わる可能性があります。

2つ目の原因は、駒の配置が複雑になることです。例えば、駒が詰まった状態や、複数の駒が連動して攻撃できる状況では、どちらの駒が先に動くべきかが分かりにくくなります。そのため、一見すると不利な駒でも、うまく駒の位置を調整することで勝利に導くことができる場合があります。

『紛れる』したときの対処法

『紛れる』したときの対処法

『紛れる』したときの対処法

将棋で『紛れる』局面に直面したら、冷静かつ適切に対処する必要があります。まず、駒損を避けることに注力しましょう。相手の駒を取られると、その分不利になってしまいます。次に、居玉のまま逃げ回らないことも重要です。居玉のまま逃げ回っていると、相手のペースに巻き込まれてしまいます。

積極的に反撃の機会を探りましょう。相手が『紛れる』局面を作ってきたら、それがこちらの反撃のチャンスかもしれません。相手の隙を突いて、駒を得たり、相手の王様を脅かしたりしましょう。また、局面を整理することも有効です。駒の配置を確認し、駒を中央に集めて、より明確な状況を作りましょう。

『紛れる』局面の具体例

『紛れる』局面の具体例

『紛れる』局面の具体例

将棋の局面において、『紛れる』状況が発生するのは、選択肢が限られておらず、どちらの指し手も勝敗に直接結びつかない場合です。たとえば、敵陣に自駒を打ち込む形勢で、複数の駒を打ち込む選択肢があるときがこれに当てはまります。この場合、どちらの駒を打ち込んでも決着がつかないため、『紛れる』局面となり、指し手を選ぶ際には、局面全体の流れや他の駒の働きとの関連性を考慮する必要があります。

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