将棋用語『間に淡路』の解説

将棋用語『間に淡路』の解説

将棋と囲碁が大好き

「間に淡路」ってどういう意味ですか?

将棋と囲碁が大好き

将棋の用語で、ある手の効果が出るためには複数の手が必要で、今は局面の流れが早すぎてその余裕がないことを表すジョークです。

将棋と囲碁が大好き

つまり、今は急ぎすぎていて、じっくりした手を指す余裕がないということですか?

将棋と囲碁が大好き

そうです。その通りです。

間に淡路とは。

「間に淡路」は、将棋界で用いられる冗談表現です。棋士の豊川孝弘氏が、囲碁用語の「間に淡路」(棋士・淡路修三の名前に由来)をもじって、将棋棋士・淡路仁茂氏の名前を連想させるように用いました。

「間に淡路」は、豊川氏以外のプロ棋士や書籍の中では一般的に使われませんが、アマチュア棋士の間では使用されることがあります。ある一手による効果を期待する際には、単独の手では不十分で、最低でも二手ないし三手の連続手が必要な場合、また局面の展開が急ピッチであるため、そのような連続手を指すことが難しいという状況を表しています。

『間に淡路』の由来

『間に淡路』の由来

『間に淡路』の由来

『間に淡路』の由来は定かではありませんが、いくつかの説があります。一説によると、将棋の駒が盤の上に置かれる位置が、播磨灘と淡路島と紀伊水道に似ていることに由来すると言われています。もう一説では、淡路島が本州と四国を隔てるように、将棋の駒も敵の駒の間に挟まれることに由来すると言われています。また、将棋の盤面が水辺を模しており、淡路島が海中に浮かぶ様子を表しているという説もあります。いずれの説も確定的なものではありませんが、いずれも将棋の盤面上の駒の配置や動かし方に関連した由来であると考えられています。

『間に淡路』の使い方

『間に淡路』の使い方

『間に淡路』の使い方

「間に淡路」という言葉は、将棋において「攻めと守りのバランスがとれていること」を表す用語です。使用例としては、攻め方と守り方の駒が拮抗している状況で、「局面は間に淡路だ」と表現できます。また、攻め駒が十分ありながらも、守りも堅固な場合に、「攻めは淡路には入れておきたい」と表現することもあります。この言葉は、盤面全体を俯瞰し、バランス良く攻防を展開することが将棋に求められることを示しています。

『間に淡路』の類似表現

『間に淡路』の類似表現

『間に淡路』の類似表現

『間に淡路』に似た表現として、「桂馬の金隠し」や「金に角」があります。どちらの表現も、2つの駒が互いに干渉して、その動きを制限する戦略を示しています。

「桂馬の金隠し」の場合、桂馬が金の進行を妨げ、金を敵の攻撃から守りためているように見えます。一方、「金に角」では、角が金の動きを制限し、金の攻撃範囲を低下させています。これらの表現はすべて、駒が互いに連携して敵の動きを妨げる戦略を指しています。

アマチュアが『間に淡路』を使う理由

アマチュアが『間に淡路』を使う理由

アマチュアが『間に淡路』を使う理由として考えられるのは、まずその着手しやすい手順が挙げられます。単純に駒を2つ進めるだけで、技術的な難しさはあまりありません。また、この手が限定的な影響力を持つため、失敗しても大きな痛手になりにくいのも初心者にとっては扱いやすい点です。さらに、たとえ最終的に駒を取るに至らなくても、牽制効果で相手の駒の動きを制限できるため、損失が比較的少ない戦法となっています。

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