将棋の『丸山ワクチン』とは?ゴキゲン中飛車封じの必殺手
将棋と囲碁が大好き
先生、『丸山ワクチン』ってどんな指し方ですか?
将棋と囲碁が大好き
ゴキゲン中飛車に対して角交換する指し方だよ。結核治療のワクチンとかけて、そう呼ばれるんだ
将棋と囲碁が大好き
ゴキゲン中飛車ってわかります
将棋と囲碁が大好き
中飛車が相手陣に張り出して、角の頭に位置する指し方だよ
丸山ワクチンとは。
将棋の「丸山ワクチン」とは、ゴキゲン中飛車に対して角を交換する指し方です。考案者の丸山忠久が、結核治療のワクチンと掛け合わせて名付けました。
丸山ワクチンとは?その特徴と由来
丸山ワクチンとは、将棋におけるゴキゲン中飛車という戦法を封じるために開発された必殺手のことです。ゴキゲン中飛車は、序盤から飛車を積極的に中央に進出させて攻撃を仕掛ける戦法で、かつては棋界に旋風を巻き起こしました。しかし、ある棋士がこの戦法対策として考案したのが丸山ワクチンです。
丸山ワクチンは、ゴキゲン中飛車の飛車の進出経路をあらかじめ駒で塞ぐことで、その攻撃力を抑える戦法です。この戦法は、丸山忠久八段によって考案されたことに由来しています。丸山八段は、ゴキゲン中飛車を得意とする棋士として知られていましたが、ある時、この戦法に苦戦する棋士を見て対策を考えたのがきっかけでした。
ゴキゲン中飛車とは?丸山ワクチンが有効な理由
ゴキゲン中飛車とは、将棋の戦法の一種で、対抗形の戦型において、角道を遮断せずに中飛車を繰り出し、力強く攻める戦術です。この戦法は、その攻撃力から人気がありますが、裏を返せば、角道を制する戦略に弱いという弱点があります。
そこで登場したのが丸山ワクチンです。丸山ワクチンとは、中飛車を繰り出した後、自陣の角道を塞ぐ駒を配置することで、相手の角打ちを予防する戦略です。この戦略によって、ゴキゲン中飛車の弱点を補い、安定した戦況を築くことができます。ゴキゲン中飛車に対して有効なのは、角道を利用して攻める戦術が特徴であるため、丸山ワクチンが角道を封じることで、相手の攻撃の芽を摘むことができるのです。
丸山ワクチンの手順と狙い
丸山ワクチンとは、将棋におけるゴキゲン中飛車という戦法に対抗するために考案された定跡です。この戦法は、先手が居飛車穴熊の陣形から中飛車を振り込むもので、後手の飛車を釘付けにして攻め込むことを目的としています。
丸山ワクチンの手順は、まず先手は穴熊の陣形を組み、次に角道を止める4五歩を突きます。これにより、後手の飛車が横へ動けなくなり、守備が手薄になります。さらに、7五に桂馬を跳ね、飛車を牽制します。後手が飛車を使ってこの桂馬を取るのを防ぐため、同歩と受けた上で桂馬を同飛と取らせて後手の飛車の動きを封じます。
丸山ワクチンの実戦例
丸山ワクチンの実戦例では、この妙手が実際に使われた対局を例に紹介します。2006年の王将戦第2局では、挑戦者の羽生善治九段が、丸山ワクチンを繰り出して、ゴキゲン中飛車を封じ込めました。この局面では、羽生九段が角を9三に打ち、相手の飛車が7九にいたのですが、丸山ワクチンによって、飛車が7九に動けなくなったのです。羽生九段はその後、飛車を9七に引き、ゴキゲン中飛車を完全に封じました。この勝利により、羽生九段は王将戦で初防衛を決めました。
ゴキゲン中飛車対策に丸山ワクチンを検討しよう
将棋界で近年浮上している「丸山ワクチン」とは、中飛車戦法を封じ込める画期的な一手法です。ゴキゲン中飛車と呼ばれる破壊力抜群の中飛車戦法に対して、有効な対策として注目を集めています。
ゴキゲン中飛車対策に苦戦している方は、「丸山ワクチン」の導入を検討してみてはいかがでしょうか?この一手法は、中飛車の動きを抑制し、相手の攻めを封じることを目的としています。簡単な手順ながら高い効果を発揮しますので、ぜひ試してみてください。