将棋の『相』を徹底解説
将棋と囲碁が大好き
相-という用語について教えてください。
将棋と囲碁が大好き
相-とは、将棋において双方がほぼ同じような陣形になる局面を表す接頭辞です。
将棋と囲碁が大好き
なるほど。盤外でも使われることがあるんですよね。
将棋と囲碁が大好き
はい。例えば、『相対する』という言葉では、双方が向き合うという意味で使用されています。
相-とは。
「相」とは、将棋において、互いの陣形が似通った状態になる戦型や局面を表す接頭辞。将棋盤上だけでなく、比喩的に日常でも使われる。
相振りと相掛かり
将棋の戦法には、駒の配置や指し方によって様々な種類があります。その中でも「相振りと相掛かり」は、序盤から激しくぶつかるアグレッシブな戦法です。
「相振り」は、お互いに飛車を振って相手の玉を狙う指し方です。序盤から駒の交換が多くなり、駒損を恐れず、積極的に攻め合う展開になります。一方、「相掛かり」は、先手が2筋に歩を突くと、後手がそれを受ける形で互いに2筋に歩を突いていく指し方です。先手は「棒銀」と呼ばれる戦法に進むことが多いですが、後手は様々な陣形に対応できます。どちらも序盤から激しい攻め合いとなり、一寸の油断もできないスリリングな戦いになります。
相穴熊と相矢倉
相穴熊と相矢倉は、いずれも近代将棋の代表的な相居玉の戦型です。相穴熊は、穴熊陣形を指す側に居飛車飛車が、相矢倉は中飛車で矢倉囲いを指す側に居飛車飛車があるのが特徴です。
相穴熊は堅固な防御力を持ち、相矢倉は攻撃的な戦い方を志向します。相穴熊側は△6五歩、△7五歩などで駒組みを整え、金銀を堅く囲います。対して、相矢倉側は▲6六歩、▲7七桂などから攻め込み、居飛車を中央に打ち込んで攻勢に出ます。
相穴熊と相矢倉はともに、持久戦になりやすい戦型です。相穴熊側はジリジリと陣形を崩されながらも粘り強く抵抗し、相矢倉側は序盤から攻め続け、隙あらば一気に決めにかかります。どちらの戦型も、高い判断力と緻密な戦術が必要とされる、将棋の醍醐味を味わえる戦法です。
相早繰り銀と相居飛車
将棋の戦法には、互いの駒が対峙し、早くから攻め合う相早繰り銀という戦型があります。この戦型では、銀を素早く繰り出して相手の玉頭を狙い、激しい攻め合いが展開されます。
一方、相居飛車という戦型では、互いの飛車が向かい合って配置され、盤面の中央を制圧し合う展開になります。相居飛車では、じっくりと駒組みを進め、優位な位置から相手に攻め込みます。
この2つの戦型は、どちらも攻めの将棋ですが、相早繰り銀は早急な攻めを重視し、相居飛車は持久戦的な攻めを重視します。自分の棋風や相手の戦法に合わせて、適切な戦型を選択することが重要です。
盤外での『相』
盤外での『相』
将棋の「相」は盤面の駒の配置だけでなく、その対局を取り巻く環境や状況にも影響します。たとえば、「先後」の相は、先手が有利に展開しやすい傾向にあります。また、「棋風」の相も重要で、攻め将棋を得意とする棋士と守備将棋を得意とする棋士が対戦した場合、攻め将棋が有利になる可能性があります。さらに、対戦相手の「実績」や「格」も相に影響します。強豪棋士との対戦では、心理的プレッシャーや緊張感により、実力以上の力を発揮できないこともあります。