将棋用語「こびん」の意味と手筋
将棋と囲碁が大好き
先生、「こびん」って言葉ってどういう意味ですか?
将棋と囲碁が大好き
「こびん」は、玉の斜め前の上のマスを示す用語だよ。
将棋と囲碁が大好き
漢字では「小鬢」って書くんですか?
将棋と囲碁が大好き
そうだよ。頭の左右前側面の髪を意味する言葉からきているんだ。
こびんとは。
将棋の「こびん」とは、王様や飛車の斜め前にあるマスを指します。「小鬢」という漢字で表し、本来は頭の横の髪の毛を意味します。ただし、将棋ではひらがなやカタカナで表記されることがほとんどで、漢字や元の意味を知る必要はありません。
王様の斜め前に守る駒がない状態を「こびんが開いている」といい、角(斜めに動く駒)による王手がかかりやすい状態を表します。また、角で相手の王様や飛車を攻めることを「こびん攻め」といいます。これは将棋の手筋の一つで、詳しくは手筋「こびん攻め」を参照してください。
コビンがあいている
「コビンがあいている」とは、将棋における駒の配置を指す用語です。駒がある方向に移動する際に、敵駒によってその先が塞がれ、その駒が閉じ込められている状態を指します。この閉じ込められている駒を、「コビンに閉じ込められた駒」、または「コビンに詰まった駒」と呼びます。
具体的な局面として、たとえば飛車が敵駒に縦に囲まれて動けなくなったり、角が敵駒に斜めに挟まれて逃げ場がなくなったりした状態が「コビンがあいている」状態にあたります。この状態になると、閉じ込められた駒は敵駒の攻撃に対して無力となり、場合によっては取られてしまうこともあります。
したがって、「コビンがあいている」状況を回避することは、将棋において重要な戦略となります。駒を配置する際には、敵駒にコビンをかけられないよう注意し、同時に敵駒のコビンを攻める手筋を検討することが大切です。
こびん攻め
-こびん攻め-
将棋のこびん攻めとは、相掛かり戦で後手が先手の桂頭(桂馬が元の位置にいる場所)を攻める手筋のことです。この攻め方は、通常、後手が5筋の歩を突進させて先手の駒を誘き出し、その隙に桂頭を攻めます。
こびん攻めの狙いは、先手の桂馬を成らせないことです。桂馬が成れば強力な駒となるため、後手としては、それを阻止することが重要となります。また、こびん攻めは、先手陣に圧力を加え、攻勢を維持するために有効な手段でもあります。
手筋「こびん攻め」
手筋「こびん攻め」とは、相手の陣地の駒を「こびん」と呼ぶ升(4筋3段)に追い詰めて、そこから攻撃を仕掛ける手筋です。この升は敵陣の玉将の頭上に位置しており、駒を攻めると玉将に迫るため、相手は容易に駒を取ることができません。
「こびん攻め」は、相手が歩を3三に動かして守った場合に有効です。このとき、駒を4三に移動して歩を打ち取ると、相手に駒を動かすスペースがなくなり、玉将が「こびん」に追い詰められて詰みます。