将棋用語『高美濃』とは?
将棋と囲碁が大好き
先生、『高美濃』ってどんな陣形ですか?
将棋と囲碁が大好き
ああ、『高美濃』は美濃囲いを発展させた陣形で、通常より高く盛り上がっているのが特徴なんだ。
将棋と囲碁が大好き
なるほど、盛り上がっているんですね。なぜ「高美濃」と呼ばれるんですか?
将棋と囲碁が大好き
そのとおり。高く盛り上がっている姿が、山岳地帯の高美濃地方に似ていることからそう呼ばれるようになったんだ。
高美濃とは。
「将棋でいう高美濃とは、美濃囲いから発展した囲い方で、美濃囲いより高く隆起した形をしていることからこのように呼ばれています。」
高美濃の基本的な形
高美濃の基本的な形とは、将棋の駒を配置したときの盤面の特定のパターンを指します。基本的に、次のルールに従っています。
* 「飛車」を5筋または7筋の後ろに配置します。
* 「角」を6筋または8筋の後ろに配置します。
* 「歩」を5筋または7筋の後ろに、飛車の前に配置します。
* 「金」を6筋または8筋の後ろに、角の前に配置します。
高美濃のメリット
高美濃のメリット
高美濃は、飛車を敵陣の美濃囲いに打ち込む戦法です。この戦法の最大の利点は、敵陣に大きな圧力をかけることができることです。美濃囲いは囲いの強度こそ高いものの、駒の動きを制限することがあります。飛車を美濃囲いの中央に打ち込むことで、敵陣の駒の動きを封じ、敵玉を直接攻撃することができます。さらに、高美濃は敵の歩を交換することもでき、歩の多い局面では優位になる可能性があります。
高美濃のデメリット
高美濃のデメリットとしましては、局面が複雑化しやすくなる点があげられます。駒が混み合うことで、自玉の安全確保が難しくなり、相手の攻撃を受けやすくなります。また、動ける駒が少なくなるため、全体的に動きが鈍くなり、反撃の機会が限られてしまいます。さらに、相手の攻めに対抗するには、より複雑な手順を踏む必要があり、ミスを誘発しやすいというデメリットもあります。つまり、高美濃は攻めを重視する反面、守りが薄くなり、リスクを伴う戦法であると言えます。
高美濃を採用する棋士
高美濃を採用する棋士は、その風変わりで攻撃的なスタイルを好む傾向があります。彼らは、中央部を固めるよりも、駒を前線に押し出す積極的な指し回しを好みます。そのため、振り飛車党や急戦党の棋士に見られることが多いです。
高美濃の使い手として有名な棋士には、先崎学九段、泉正樹八段、中川大輔八段らがいます。彼らは、高美濃を武器に多くの実績を残し、棋界にその名を刻んでいます。また、近年では若手の棋士も高美濃を採用するケースが増えており、今後も注目される戦法として定着していくことが予想されます。
高美濃の進化系
高美濃の進化系
現代では、高美濃の変化形として、「一歩高美濃」が登場しています。これは、高美濃の構成を維持しつつ、角を二段目に進めた変化形で、相手の中央歩を素早く制圧することができます。さらに、対振り飛車戦法では、「腰掛け銀高美濃」という形が採用されることがあり、これは角を対角に上げることで相手陣を圧迫する狙いがあります。これらのように、高美濃は時代によってさまざまな進化を遂げており、さまざまな棋戦で用いられています。