将棋用語『受け切る』の意味・使い方
将棋と囲碁が大好き
「受け切る」ってどういう意味ですか?
将棋と囲碁が大好き
相手からの攻撃に対処して、さらに有効な攻撃ができなくなる状態のことだよ。
将棋と囲碁が大好き
すると、攻めた側が不利になるってことですか?
将棋と囲碁が大好き
通常はそうなるね。受け切った側は駒得になり、形勢が良くなることが多いよ。
受け切るとは。
将棋の「受け切る」とは、相手の攻めに対処して、それに対抗する効果的な攻めを封じることです。通常、無理な攻めでは、攻める側が駒を犠牲にすることが多くなります。そのため、「受け切った」側は、相手の玉を攻めていない場合でも、駒得によって優勢になることがほとんどです。その結果、「受け切られて」投了することも珍しくありません。特に、攻める側が穴熊の陣形の場合、「受け切られる」と「穴熊の姿焼き」と呼ばれる不利な状況に陥ります。
『受け切る』の意味・定義
『受け切る』の意味・定義
将棋用語の「受け切る」とは、相手の攻撃に対して、ぎりぎりのところで耐え凌ぎ、形勢を維持することを意味します。持ち駒が非常に少なく、危機的な局面において、巧みな指し回しで敵の攻撃をかわし、辛くも勝利または引き分けに持ち込むことを指します。受け切るためには、冷静な判断力と、駒の利きを最大限に活用する高い技術が必要とされます。
『受け切る』の具体例
『受け切る』の具体例
「受け切る」は、相手の攻めを十分に受け止め、最終的に負けを回避することを指す。具体例を挙げてみよう。例えば、相手が飛車を自陣に打ち込んだ場合、受け切るために自分の飛車や角で相手の飛車を成り捨てるか、桂馬や香車などの駒を捨てて相手の攻めを止める。また、相手の歩を自陣に打ち込まれた場合、歩を切って相手の歩を成り捨てる、または別の歩を捨てて相手の歩くずれを狙うといった方法がある。
『受け切る』の利点・効果
-『受け切る』の利点と効果-
将棋において、厳しい攻めに対して適切に対処し、持ち駒を消費せずに凌ぎ切ることを「受け切る」と言います。この受け切りには、以下のような利点があります。
まず、持ち駒を温存できることが挙げられます。持ち駒は攻めや守りに活用できる重要な資源です。受け切ることで持ち駒の消耗を抑え、終盤に向けて有利な展開につなげることができます。
さらに、「受け切る」は精神的な安定につながります。厳しい攻めを乗り越えることで、プレイヤーは自信と安心感を獲得でき、冷静かつ正確な判断を下せるようになります。この精神的な安定さは、長期戦において大きなアドバンテージとなります。
また、受け切りの成功は対戦相手に心理的なプレッシャーを与える効果があります。相手は攻めが実らず持ち駒を消耗しているため、焦りや不安を感じやすくなります。受け切りの成功は、相手の士気を低下させ、勝利に近づける可能性を高めます。
『受け切る』の難しさ・注意点
『受け切る』の難しさ・注意点
『受け切る』は一見簡単そうに見えるが、実は非常に高度な技術を要する。相手からの猛攻撃に耐えながら、最終的には勝利を収めるには、正確かつ迅速な判断が必要だ。
まず、序盤から駒得や位取りの有利を築いておくことが重要となる。相手が仕掛けてきた攻撃に対し、適切な受けを選択し、自陣の弱点を補強する必要がある。また、受けの最中も相手の変化に素早く対応し、適切な手順を踏んでいくことが求められる。
さらに、『受け切る』には時間との戦いもある。時間切れを防ぎながら、正確な判断を下し続けるのは極めて困難である。そのため、時間の使い方を熟知し、要所で正確な判断を下すことが不可欠だ。また、冷静さを保つことも重要で、焦って間違った受けを選択してしまうと、一気に形勢を崩してしまう可能性がある。
『受け切る』と『穴熊の姿焼き』の関係
将棋において「受け切る」とは、相手からの攻撃をすべて防ぎ、逆転勝利または引き分けに持ち込むことを意味します。一方、「穴熊の姿焼き」とは、この「受け切る」を実現するための陣形のひとつです。
「穴熊の姿焼き」は、駒を密集させて相手の攻撃を防ぎながら、隙あらば反撃に出る戦略です。陣形の中央に「穴」と呼ばれる囲いを作った後、その穴の周囲に「桂馬」や「金」などを配置し、駒の動きを制限することで相手の攻撃を封じます。
「受け切る」と「穴熊の姿焼き」は、この「攻撃を防ぎ、反撃に出る」という共通の目的によって結び付けられています。ただし、「受け切る」はより一般的な概念であり、あらゆる種類の防御戦術を含みますが、「穴熊の姿焼き」は特定の陣形に限定されます。