嘘矢倉の奥義 – 相矢倉と思わせて形勢を逆転させる戦術

嘘矢倉の奥義 – 相矢倉と思わせて形勢を逆転させる戦術

将棋と囲碁が大好き

先生、『嘘矢倉』について教えてください。

将棋と囲碁が大好き

『嘘矢倉』とは、相矢倉戦と思わせておいて、途中で別の戦法に変えて主導権を握る戦術だよ。

将棋と囲碁が大好き

なるほど、相矢倉戦に見せかけるんですね。

将棋と囲碁が大好き

そう。相手を油断させて、思わぬ展開に持ち込む戦略だよ。

嘘矢倉とは。

「嘘矢倉」とは、意図的に矢倉囲いに見せかけて、実は別の戦法に切り替えて相手に主導権を握らせない作戦。

嘘矢倉とは?

嘘矢倉とは?

-嘘矢倉とは?-

嘘矢倉は、将棋の戦術の一種で、「相矢倉」の布陣に似せながらも、形勢を逆転させることを目的としたものです。相矢倉とは、お互いに矢倉囲いを築いた戦型で、均衡した戦いが繰り広げられます。

しかし、嘘矢倉では、後手番が矢倉囲いの骨組みだけを完成させ、相手の駒の進行を妨害します。一方で、先手番は本物の矢倉囲いを築こうとしますが、後手番の駒が邪魔をして理想的な形にならず、形勢を崩されてしまいます。

嘘矢倉の狙い

嘘矢倉の狙い

嘘矢倉の狙いは、相手を相矢倉の戦型に誘い込み、実は居飛車穴熊の構えに組んで形勢を逆転させることにあります。この戦術では、序盤に角交換を仕掛けることで相手を相矢倉の展開に誘い、その後に居飛車穴熊の堅固な陣形に組み替えることで相手の攻撃を封じます。居飛車穴熊の守備力が強固なため、相手は序盤のリードを活かせず逆に嘘矢倉側がリードを奪うことができます。この戦術は、相矢倉に挑む強い相手にも通用するため、居飛車党の有力な戦法として普及しています。

嘘矢倉の展開例

嘘矢倉の展開例

嘘矢倉の展開例

嘘矢倉は、相矢倉を誘導する戦法です。序盤の駒組みは相矢倉と似ていますが、ある時点で桂を跳ねることが展開に大きな変化をもたらします。例えば、7筋の歩を突いてから7筋に桂を跳ねることで、相手は相矢倉と認識しやすくなります。しかし、その後逆に2筋に角を打つことで、形勢を逆転させることができます。これは、相手の角が動けない位置に位置するため、攻めと守りのバランスが崩れるからです。また、飛車を3筋や5筋に配置して相手を脅かすこともできます。

嘘矢倉対策

嘘矢倉対策

嘘矢倉対策では、この戦術に対抗するための戦略を検討します。まず、嘘矢倉の柔軟性に注意することが重要です。対局者は、序盤に矢倉居飛車にするふりをしてから、隙を見て陣形を急襲します。そのため、相手が真の意図を隠している可能性を常に考慮する必要があります。

さらに、相手の陣形を注意深く観察することが不可欠です。嘘矢倉では、居飛車側が急所を攻めるために飛車や角を自由に動かします。これらの動きを注意深く見守ることで、対局者は相手の真の狙いを特定できます。また、居飛車側の陣形に弱点がないかを探り、これらの弱点を利用して反撃するチャンスを伺うことも重要です。

プロ棋士の嘘矢倉の事例

プロ棋士の嘘矢倉の事例

嘘矢倉の奥義として知られる戦術は、相手を相矢倉と思わせながら形勢を逆転させるものだ。プロの棋士の間でも、多くの例を見ることができる。

将棋界の一線級棋士の山崎隆之八段は、数々の対局で嘘矢倉を駆使し、強豪相手に勝利を収めた。特に2019年の第69期王将戦七番勝負第4局では、対する藤井聡太七段を相手に嘘矢倉から見事に形勢を逆転し、勝利を収めた。この対局は、嘘矢倉の妙手を学ぶ上で必見の一局となっている。

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