将棋の四枚落ちとは?上手の駒落ち戦を解説
将棋と囲碁が大好き
先生、『四枚落ち』について教えてください。
将棋と囲碁が大好き
『四枚落ち』は、上手が角行、飛車、香車、歩の4枚を落として対局する駒落ち戦です。
将棋と囲碁が大好き
つまり、上手の盤上には王、金、銀、桂、歩しかないということですか?
将棋と囲碁が大好き
そうです。そのため、上手は序盤から駒の展開に苦労しますが、下手が無理に攻めると反撃に遭うこともあります。
四枚落ちとは。
将棋の「四枚落ち」とは、強い側(上手)が角(かく)と飛車(ひしゃ)の2つの大駒と香車(きょうしゃ)の2枚を落として対局する駒落ち戦のことです。このため、上手の盤面には王様、金将、銀将、桂馬、歩兵のみが残ります。
四枚落ちのルール
四枚落ちとは、ハンディキャップ戦の一種です。上手(強い方)が、自分の駒4枚を先に落とすことで、下手(弱い方)にハンデを与えます。この4枚の駒は、通常歩兵2枚、角・飛のどちらか1枚、香車1枚です。上手は、下手の最初の10手までは駒を動かさないというルールがあります。このようなハンデを与えることで、実力の差が大きい相手とも、より公正な勝負を楽しむことができます。
四枚落ちのメリット
四枚落ちのメリットは、主に初心者との対局をより公平にできることです。初心者側は持ち駒が4枚少ないため、実力差が埋められ、互いに緊張感のある対局を楽しむことができます。また、駒落ち戦特有の戦略が生まれるため、上級者にとっても新鮮な感覚で将棋を指すことができます。少ない駒で攻めを構築する必要があり、緻密な思考と正確な指し回しを求められます。さらに、相手の棋力を推測しやすくなるというメリットもあります。相手に実力があれば、駒落ち戦でもそれを発揮する可能性が高く、自分の棋力向上のための指標にもなります。
四枚落ちのデメリット
四枚落ちのデメリットは、その駒落ちの大きさゆえに発生します。上手は序盤から駒数が大幅に少なく、その差を挽回するのは困難です。そのため、下手側に先に攻めをかけられ、後手を踏んでしまうことが多いのです。また、駒落ちの分だけ戦力が不足するため、こちらが攻勢に出ても相手をねじ伏せるのが難しくなります。上手としては、駒不足を補うため、粘り強く守るか、早駒を指して相手に考える時間を与えないなど、工夫を凝らす必要があります。
四枚落ちを制するコツ
四枚落ちを制するコツ
四枚落ちでは、上手は駒を4枚落として指します。このハンデを克服するには、以下のようなコツが役立ちます。
– -陣形を固める-飛車を囲い、駒を密集させて陣形を固めましょう。これにより、相手の攻めをしのぐことができます。
– -駒の効率を高める-2枚落ちで失った歩や香車の代わりに、桂馬や銀を積極的に使います。桂馬の跳び越しや銀の斜め移動を活用しましょう。
– -端攻めと王手飛車の警戒-上手は端から攻めてきたり、王手飛車を狙ったりすることがあります。端の駒を守り、王手飛車のルートを防ぎましょう。
– -引き寄せと詰み-相手の駒を自陣に引き寄せ、駒得や詰みを目指します。自分の駒を犠牲にしてでも、相手の駒を取る機会をつくりましょう。
– -終盤の正確性-終盤では、正確な指し回しが求められます。相手の駒の働きを制限し、自らの駒の働きを高めましょう。王手回避や詰みの逃がしに細心の注意を払いましょう。