将棋の用語『寄る』とは？

将棋の用語『寄る』とは？

『寄る』の基本的な意味

将棋の用語『寄る』の意味

将棋用語『寄る』は、駒を特定の方向に接近させることを表します。この動作は、相手の陣地に侵入したり、自陣の駒を支援したりするために使用されます。『寄る』には、駒の移動方向に応じて「横寄る」「縦寄る」「斜め寄る」など、さまざまな種類があります。例えば、「横寄る」とは、駒を横一列に移動させることであり、「縦寄る」とは、縦一列に移動させることを指します。

『寄る』とよく似た意味を持つ用語

将棋では「寄る」という言葉に近しい意味を持つ用語がいくつかあります。 第1に、「歩詰め」とは、敵王将を歩兵だけで詰ますことを指します。第2に、「詰まし」は敵王将に逃げ場がなくなって詰む状態を意味します。第3に、「詰めろ」は、敵王将に逃げ場がない状態にする指し手のことを指します。これらの用語はすべて、敵王将を追い詰めるという概念を表していますが、「寄る」という言葉とは微妙にニュアンスが異なります。

『寄る』を応用した戦法

「寄る」を応用した戦法として、囲いを縮めて相手玉に迫る「寄って銀冠」があります。この戦法は、銀を王手できる位置に移動させ、相手に王手をかけながら銀を駒損せずに取り返すことを狙います。また、「寄って飛車取り」は、自陣の飛車を相手の陣地に侵入させ、相手の飛車と交換することを狙う戦法です。さらに、「寄って馬取り」は、自陣の馬を相手の陣地に侵入させ、相手の馬と交換することを狙います。いずれの戦法も、相手玉に圧力をかけながら有利な駒交換を実現する効果があります。

実戦での『寄る』の活用法

実戦での『寄る』活用法では、相手の玉将を詰ませるために駒を近づけていくことが肝要です。まず、相手の玉将の周りにある駒を奪ったり、逃がしたりして弱体化させます。その後、飛車や角などの強力な駒を寄せて、玉将に詰め寄ります。この際、玉将の逃げ道を塞ぐことが重要です。

具体的には、相手の守備駒が薄くなった場所から駒を寄せていきます。例えば、相手の桂馬がいない筋や、相手の同色位の駒がいない場所を狙います。また、相手の駒を挟撃して取りながら寄ることも有効です。

ただし、『寄る』際には、相手の反撃にも注意が必要です。敵の駒に近づきすぎると、逆に取られてしまう可能性があります。そのため、味方の駒で相手の駒を牽制しながら寄っていくことが大切です。