将棋用語『見落とし』とは?種類や対策を解説

将棋用語『見落とし』とは?種類や対策を解説

将棋と囲碁が大好き

先生、『見落とし』っていう将棋の用語を教えてください。

将棋と囲碁が大好き

『見落とし』とは、相手の手を読み違えて自分の指し手を進めてしまい、相手から指し手を咎められることを指すよ。

将棋と囲碁が大好き

つまり、自分の勝手な読みで相手の有効手を無視してしまうということですか?

将棋と囲碁が大好き

その通り。相手が有力な手を持っているにもかかわらず、気づかずに自分の計画を実行しようとしてしまうミスだよ。

見落としとは。

将棋の用語における「見落とし」とは、自分の勝手な推測に基づいて相手の有力な手を考慮せずに対局を進め、結果的にその手で指摘・咎められることを指します。

見落としの種類

見落としの種類

見落としの種類

見落としには、大きく分けて3種類があります。1つ目は「駒の取りこぼし」です。これは、相手の駒が取れるのに取らずに放置してしまうことです。2つ目は「詰めろの読み落とし」です。詰めろとは、相手の王手を逃れる手がない状態を指します。詰めろを見落としてしまうと、勝機を逃すことになります。3つ目は「局面の変化の読み落とし」です。これは、相手の指し手で局面が変化するのを考慮に入れていないことです。このため、自分が不利になったり、相手に好手を打たれたりしてしまいます。

見落としの原因

見落としの原因

見落としの原因

将棋において見落としが発生する原因はさまざまだ。初心者から上級者まで共通する基本的な原因として、集中力の欠如があげられる。長時間棋盤に向かうと集中力が低下し、重要な局面を見逃しやすくなる。また、先入観や思い込みも原因となる。特定の局面で、既定的になりすぎると、他の可能性を検討せずに見落としてしまうことがある。さらに、時間管理の不十分や、対局前の準備不足も、見落としを招く要因となる。時間がないために十分な検討ができない場合や、相手の棋風などを事前によく調べていない場合にも、見落としが発生しやすい。

見落とさないための対策

見落とさないための対策

見落とさないための対策

将棋において見落としを避けるには、いくつかの対策があります。まず、集中力を維持し、常に局面に集中することが重要です。また、良い局面判断を養い、可能な手のすべてを吟味しましょう。さらに、手順を正確に読み切る練習を積みましょう。これにより、悪手を打つ前に局面を深く分析できます。最後に、対局後に自分の手を振り返り、見落としを分析することが、将来の改善につながります。

実戦での見落としの例

実戦での見落としの例

実戦において、見落としはしばしば起こります。例えば、詰めろの発見に失敗し、相手に反撃を許す場合です。詰めろとは、次の手で相手の玉を詰ませることができる状態のことですが、これが目に入らず、相手の駒が危険に晒されていることを見逃してしまうと、逆転されてしまいます。また、相手の駒が王手飛車や王手角などの強力な配置にあることに気付かず、その駒による攻撃を先読みできないことも見落としの一例です。さらに、相手の駒が自陣に侵入していることに気付かない場合もあり、自玉や大切な駒が脅かされている可能性があります。これらの見落としは、経験不足や思考の早とちり、盤面への集中力の欠如などが原因で発生します。

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