将棋界の華、読み上げ
将棋と囲碁が大好き
先生、将棋の『読み上げ』ってどういう意味ですか?
将棋と囲碁が大好き
読み上げとは、テレビの将棋対局や公開対局で、対局者が指した指し手を解説者が読み上げることを指します。
将棋と囲碁が大好き
なるほど、解説者が指し手を言葉にして伝えるわけですね。対局者の意図を説明するんですか?
将棋と囲碁が大好き
その通りです。解説者は、対局者がその手を選択した理由や、その手が全局の流れにどう影響するかなどを説明します。視聴者はそれによって、対局の展開や戦局をより深く理解できます。
読み上げとは。
将棋では、テレビや公開対局の際に、対局者が指した手を解説者が読み上げることを「読み上げ」と呼びます。
読み上げとは?役割と由来
将棋界の華、読み上げ
読み上げは、将棋において、対局の進行に合わせて一手ずつ読み上げる習慣です。対局者の思考プロセスを観客に共有し、対局の臨場感を高める役割を果たします。
読み上げの歴史
読み上げの起源は古く、江戸時代初期の天明年間(1781-1789年頃)にまで遡ります。当時は、対局の記録を残すために手書きによる「将棋指方帳」が作成されていましたが、その傍らに一手ずつの解説が添えられるようになりました。これが読み上げの始まりとされています。
読み上げの魅力:将棋の臨場感を伝える
将棋界の華、読み上げは、将棋の戦いを軽妙かつ臨場感たっぷりに伝える、独自の芸術です。読み上げは、専門の読み手が試合の指し手を紹介し、戦況を解説することで、観衆や視聴者に将棋の醍醐味を伝えます。
読み上げの魅力は、まず将棋の臨場感を再現できることです。プロ棋士の指し手だけでなく、駒を動かす音や対局者の思考までを表現することで、まるでその場に居合わせたかのような臨場感を与えてくれます。また、読み手は戦況を正確かつ簡潔に解説することで、観戦者が将棋の奥深さや駆け引きを理解しやすくなります。さらに、読み手のユーモアや個性も読み上げに彩りを添えて、将棋をより楽しめるものにしてくれます。
読み上げの歴史:名人戦から普及へ
将棋界において、「読み上げ」は華やかな要素として知られています。この伝統は古く、名人戦からその歴史が始まります。名人戦は1937年に第1回大会が行われ、そこで対局の解説者による読み上げが導入されました。この読み上げは、視覚障害者や対局会場に来られない人々に試合の様子を伝えるために行われるようになったのです。その後、ラジオやテレビの普及により、読み上げはより多くの人々に届けられるようになりました。また、将棋ソフトの登場によって、読み上げの正確性とスピードも向上していきました。現在では、多くの将棋の対局で読み上げが行われており、将棋界の欠かせない要素となっています。