囲碁の用語「ノビキリ」とは？

囲碁の用語「ノビキリ」とは？

ノビキリの定義

囲碁では、相手と接触している点を確保するために、自らの石を連続して配置する戦術を「ノビキリ」と呼びます。この用語は、「ノビ」と「キリ」という2つの単語の組み合わせであり、「ノビ」は石を連続して配置する行為、「キリ」は相手との接触点を確保することを表します。ノビキリを行うことで、相手が自分の石を取ったり、自らの石が詰んだりすることを防ぐことができます。また、陣地を拡大したり、相手の石を分離したりすることもできます。

ノビキリの効果

囲碁の用語「ノビキリ」には、相手を制約したり、自分の陣地を広げたりする効果があります。ノビキリとは、石と石が向かい合って接しており、お互いに伸びるスペースがない状態のことです。このとき、どちらかの石を引っ込めて伸びるスペースを作ると、相手は引っ込められた石を再び伸ばすことができなくなります。これを「ノビキリ」といいます。

ノビキリの効果は、相手を制限することによって領地の確保に役立ちます。例えば、角に石を打ち囲って隅を確保する場合、相手が隅に石を打とうとするとノビキリを仕掛け、相手の石を打ち込むのを妨げることができます。また、ノビキリによって相手を制限すると、自分の石を自由に展開したり、相手の石を攻撃したりすることが容易になります。

ノビキリの狙い

-ノビキリの狙い-

ノビキリは、相手の石に接することで領土の拡大や相手の動きを制限することを目的として行われる囲碁の戦術です。具体的には、自分の石を相手の石に直角に配置し、その延長線上にある点を石で占有することで、相手の石と自分の石の間に壁を作り出します。この壁は、相手の石を囲んだり、相手の逃げ道を塞いだり、自陣を広げたりすることができるため、戦略的に非常に重要な役割を果たします。

ノビキリの応用

ノビキリの応用

ノビキリは、囲碁の序盤から終盤まで広く応用されるテクニックです。序盤では、急所の確保や相手の石の勢力拡大を阻止するために使用されます。例えば、隅に石を打った後にノビキリを打つことで、相手の石を隅から追い出し、自分の勢力範囲を拡大できます。

中盤では、ノビキリは石の連結や相手の石の切り離しに活用されます。石を連結することで、石の力が強くなり、相手の攻撃に耐えることができます。また、相手の石を切り離すことで、相手の石を孤立させたり、自分の石を隣接させたりすることができます。

終盤では、ノビキリは隅の確保や相手の王手を防ぐために使用されます。隅に石を打った後にノビキリを打つことで、隅を安定させ、相手の侵入を防ぐことができます。また、相手の王手を防ぐために、自分の石にノビキリを打って相手の石を遠ざけることができます。

ノビキリの注意点

-ノビキリの注意点-

ノビキリを行う際には、いくつかの注意点があります。 まず、石を連絡させて「長生き」にすること。囲碁では石を連絡させることが基本なので、ノビキリで分かれてしまった石は弱くなってしまいます。次に、相手に「ハネ」られたり「ツケ」られたりしないようにすること。ノビキリでノビの方向を決めた後、相手がノビの先の石にハネたりツケたりして石を分断される可能性があります。最後に、ノビ先が安全な場所かどうか確認すること。ノビ先が相手の石の勢力圏近くだったり、自分がノビたことで自分が囲まれてしまう危険性がある場合は、ノビキリを行わない方がよいでしょう。