囲碁の「上手」とは?置き碁の目安や現代のルール
将棋と囲碁が大好き
「囲碁の用語「上手」について教えてください。
将棋と囲碁が大好き
上手とは、碁における上位者のことで、下手に何子か置かせる場合もあれば、それほど差のない場合もあります。
将棋と囲碁が大好き
昔は上手が黒を持っていたそうですが、今は下手が黒を持つのですか?
将棋と囲碁が大好き
はい、現代の囲碁では、下手が黒を持つことが成文化されています。
上手とは。
囲碁界では、「上手(うわて)」は格上の棋士を指します。「下手(したて)」の対義語です。
実力差によっては、上手が数子置かせたり、ほとんど差がない場合もあります。
以前は上手が黒を持つこともありましたが、現在は下手が黒を持つことが慣例となっています。
上手とは
囲碁において「上手」とみなされるかどうかは、技術レベルや実戦での実績によって決まります。一般的には、級位または段位をもつ棋士が「上手」とされています。初級者は20級程度、上級者は5段以上が目安とされています。プロ棋士は1段から9段で、9段が最高位です。ただし、級位や段位はあくまでも目安であり、実戦での勝敗や内容も「上手」かどうかの判断材料になります。
置き碁の種類
置き碁の種類
囲碁では、棋力に差がある場合に「置き碁」と呼ばれるハンデキャップ制度が適用されます。置き碁にはいくつかの種類があり、それぞれに異なる条件が適用されます。
最も一般的な置き碁は「先置き」で、棋力的が劣る側に先手で数個の石を置かせます。石の数は、互いの棋力差に応じて1〜9個まで設定されます。
「互先」は、先手と後手のどちらが先に打っても良いという形式です。後手が不利になるため、棋力的が互角に近い場合に使用されます。
「先セキ」は、後手が相手が黒でなければ勝てないセキ状態を作った場合に先手で1手を打つことができるというものです。
「二子」は、先置きにさらに石を2個追加したハンデキャップです。
「三子」は、二子に加えてさらに1個石を追加したハンデキャップです。
現代のルール
現代では、囲碁のルールは国際ルールに基づいて統一されています。着手は自分の陣地内に行わなければならないことが原則です。また、相手の石を完全に取り囲んだ場合のみ、その石を取る(取ることを「取る」または「殺す」といいます)ことができます。さらに、相手が取った石を生きている自分の石の隣に置くと「コウ」となり、同じ位置に連続して石を置けなくなります。これらのルールによって、戦略的な思考と緻密な判断力が求められる洗練されたゲームとなっています。
下手が黒を持つ場合
下手が黒を持つ場合、相手がどの程度の腕前かによって、置き碁の目安が異なります。
初心者同士の場合、黒は4目置きから始めるのが一般的です。黒は先行しますが、白との実力差を考慮して、黒に有利になるよう初期配置でハンデを与えます。
中級者との対局の場合、黒は6~7目置きになります。中級者は基本的な戦法を理解しており、白との実力差がさらに大きいため、黒にさらに多くのハンデが必要になります。
有段者との対局の場合、黒は9~11目置きが推奨されています。有段者は高度な戦略を駆使し、序盤から白を圧倒する可能性があります。そのため、黒には最大限のハンデが必要となります。