囲碁用語「ハカす」のルーツ

囲碁用語「ハカす」のルーツ

将棋と囲碁が大好き

「囲碁の用語「ハカす」とはどういう意味ですか?」

将棋と囲碁が大好き

「ハカす」とは、石の上に別の石を重ねてカケることです。

将棋と囲碁が大好き

カケるということは、自分の石を相手の石の上に置くことですか?

将棋と囲碁が大好き

そうです。相手の石の上だけでなく、自分の石の上に別の石を置くことも「ハカす」といいます。

ハカすとは。

「囲碁の「ハカル」という用語は、中国では「門」と表記されます。日本では「ハカル」という言葉が転じて「ゲタ」「アシダ」となりました。古くは、ゲタに足を載せることを「アシダをハカル」と言っていました。つまり、「ハカル」とは「載せる」という意味になります。」

門からゲタへ

門からゲタへ

かつての囲碁会所では、入り口に履物を脱ぐための門が設けられていました。この門から脱いだ下駄は、古くは「蹴脱(けと)」と呼ばれ、後に「下駄」と呼ばれるようになりました。下駄は、持ち主を示すために、裏に名前を書いておいたのです。

囲碁会のルールでは、対局時に相手から石を取って自分の石に組み込むことを「ハカす」と呼びます。この「ハカす」という用語は、下駄の「蹴脱」に由来しています。下駄を脱ぐときには、足を上に上げて蹴り上げる動作をします。この動作が、石を組み込む「ハカす」という動作に似ていることから、「ハカす」という用語が生まれたと考えられています。

アシダの誕生

アシダの誕生

囲碁界の歴史において、「アシダ」と呼ばれる配石が生まれたきっかけは、「ハカす」という囲碁用語のルーツと深く関連しています。「ハカす」とは、相手の石を攻めて取り除くことで、この攻めを効率的に行う方法として「アシダ」が考案されました。

「ハカす」が行われた際、必ずしも相手の石をすべて取り去ることはできませんでした。そこで、取り切れずに残った石を相手が再度利用するのを防止するために、その周辺に「アシダ」と呼ばれる石を配置しました。この「アシダ」は、相手の石の周囲を封鎖し、その活動を妨げる役割を果たします。

こうして誕生した「アシダ」は、囲碁の戦略に革命をもたらしました。攻め手の効率が上がり、相手の石を取り除く確率が高まり、囲碁の攻防におけるバランスが大きく変化しました。

現代におけるハカすの意味

現代におけるハカすの意味

現代において、「ハカす」という言葉には主に二つの意味合いがあります。一つは、相手の石をすべて取り除くことです。これは、囲碁の終盤で、相手を投了に追い込む場合によく使われます。もう一つの意味は、相手の石をうまく利用して、自分の石を強くすることです。これは、中盤から終盤にかけて、優位に立つために重要なテクニックとなります。いずれの場合も、「ハカす」とは、相手の石を奪取したり、利用したりして、自分の利益につなげることを意味します。

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